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用語集

◆ロイヤルジョージ
ロイヤルジョージは、イギリス製ハンマーの有名メーカーで、高級機種に使われています。
採用されている主なピアノ:k-75AE C-81F

◆スプルース材
鍵盤の木材は狂いがない木が良いとされ、エゾ松やスプルース材など、響板と同じ材を使います。スプルース材は松の一種で、比較的柔らかく、充分に乾燥させることで音を伝える事に優れる木材です。以前はヨーロッパトウヒ材(日本ではアカエゾマツ天然林材)が使われていましたが、木材の枯渇により、最近は北米のスプルース材が使われていると言われています。
採用されている主なピアノ:k-75AE LD-55 K-2

◆トーンスプレッダー
ヤマハではトーンエスケープと呼びます。アップライトピアノで使われている機構。前に隙間を空けてあること。密閉されたピアノの音の抜けを良くするために少し隙間をあけた部分のことです。グランドピアノの音に近づけるため、上前板などの音の出口を設けて自然な音に近づけています。
採用されている主なピアノ:KDX850 DS-80B US-55 K-50 K-7 Ki-105

◆カスタムボイシング
ピアノの音色に影響する整音のことです。弾く人の好みに合わせて、音色を調整して整えていくのが「整音」です。フェルトのハンマーを調整することで、硬い音、柔らかい音に調節します。
採用されている主なピアノ:LD-55

◆アリコート方式
フレームに盛り上がりを作り、有効弦と共鳴弦の比率を最適化し、音の伸びを高めます。ピアノは弦をハンマーで叩くことで音が出ますが、あえてハンマーで叩かない弦を用いることです。
採用されている主なピアノ:K-8

◆アンダーフェルト仕様
ピアノはハンマーで弦をたたいて音を出しますが、そのハンマーのフェルトを2枚巻いてあるうち内部のフェルトをアンダーフェルトといいます。ハンマーの理想は、フェルトの表面は柔らかく、内部にいくほど硬く巻くことだそうです。アンダーフェルトはフェルトの下にもう一枚フェルトを巻くことで内部を硬くすることができます。

◆ウルトラ・レスポンシブ・アクションⅡ
カワイのグランドピアノに使われている技術の名称。鍵盤の動きをハンマーに伝える部分で使われています。オリジナルの素材を使うことで、すぐれた安定性、俊敏な動きを実現し、より豊かに音を表現することができます。
採用されている主なピアノ:RX-3 RX-1G RX-1 C-48 C-113 K-2

◆ソフトフォールシステム
カワイのピアノの蓋に使われているシステムの名前。ピアノのフタはパタンと閉まるのが従来のものでしたが、油圧式にすることで、蓋から手を離してもゆっくり閉まるので、ピアノの傷みや手をはさむことを防ぎます。最近のピアノは全機種に採用されています。
採用されている主なピアノ:K-3 C-113N K-51AT C-113 K-2ATXP K-18

◆4本支柱
アップライトピアノの背面の支柱。ピアノを背面からみると、縦に支柱が入っています。4本支柱は外側2本、中側2本で支えられています。ピアノの弦は全部で約20トンの張力がかかっています。その張力を支えているのが支柱です。
採用されている主なピアノ:K-18B K-18 K-16 W110BS

◆消音機能エニータイム
カワイのピアノに採用されている消音機能の名称。
採用されている主なピアノ:K-51AT 2AT2

◆非接触型光センサーシステム
消音ピアノで使われているシステム。従来の消音ピアノは鍵盤の動きを読み取りますが、このセンサーシステムは弦を叩くハンマー部分の動きを読み取ります。こうすることでピアノの発音をより忠実に再現できるようになりました。特に連打や弱い音をよりピアノに近い感覚に近くなったといわれています。
採用されている主なピアノ:K-2ATXP

◆ベル効果フレーム
カワイのピアノに使われている技術の名称。フレームの地板の厚みに微妙な変化をもたせ、空気と音の接触面積を増やして高音部の響きを向上させたフレームです。
採用されている主なピアノ:K-8 K-7 Ki-105

◆ファインエボニー
鍵盤の黒鍵に使われている素材の名称。真っ黒でとても硬い、黒檀(こくたん)という木材です。指ざわりがよく、質感が良いです。高級家具や仏壇でも使われていることがある高級木材です。カワイでの名称です。
採用されている主なピアノ:Ki-80W Ki-70M KL-95R CA-40N

◆トーンモデレーター
カワイのアップライトピアノについている部分の名称。響板に穴をあけています。ピアノ内部の音を外に逃がすためのもので、ギターやヴァイオリンにもあります。ピアノではこの穴にプラスチック製のカバーがとりつけられています。
採用されている主なピアノ:Ki-70M

◆スローダウンシステム
カワイのピアノに使われている名称。油圧式でゆっくり閉まる蓋です。
採用されている主なピアノ:Ki-70M K-51W K-30M KU-10

◆アグラフ
弦を押さえている機構のひとつで、弦の間隔を揃えるためのものです。ピアノによってはひとつの音に対して1~3本の弦が張られていますが、アグラフの中を複数本の弦が通ります。「総アグラフ」とは全ての弦に対してアグラフがつかわれていることをいいます。

◆イタリア・フィーメ渓谷産のスプルース
ヴァイオリンの「ストラディバリウス」にも使用されている、高級木材です。音響変換効率(打弦エネルギーを音に変換する効率)に優れ、高い品質を誇ります。
採用されている主なピアノ:K-50CS

◆ペダルガードプレート
ペダル部分につかわれているプレート状の素材。ペダルがついている部分に四角い部品がみえたら、それがペダルガードプレートです。古いピアノにはついていないこともあります。

◆Gカーブ響板
アップライトピアノにつかわれている響板の名称。グランドピアノの響板をベースに設計された形のものです。ピアノを背面からみた時に、向かって左側に曲線を描いている部分があるのが特徴です。
採用されている主なピアノ:US-65 US-70

◆スピネットピアノ
一般に、背の低いピアノのことをいいますが、専門的には違うようです。ハンマーを弦まで運ぶ機構の部分が、鍵盤よりも下にあるピアノのことをいいます。無理やり機構を下におろしたので弦が短く響板も小さいため、アップライトピアノよりも音の伸びが小さいです。現在はほとんど生産されておらず、30年以上前のピアノにみられます。
採用されている主なピアノ:KL-62KF LU101

◆アーティスティックエディション
ヤマハグランドピアノの特別仕様の名称。Cシリーズの弦の張力をアップさせ音の品質を良くさせています。張力を上げたので弦と響板の耐久性も上げる必要があり、支柱や弦の強度も上げています。
採用されている主なピアノ:C3LA

◆ハンドマフラー
グランドピアノについている弱音器のことです。鍵盤左側の下にある部品で、ハンドマフラーを引っ張って固定することができ、音が小さくなります。現在のピアノではペダルでできるのでハンドマフラーはついていません。
採用されている主なピアノ:G3B

◆スプルース
ピアノにつかわれるマツ科の木材のことです。音響特性に優れ、響板や響棒につかわれています。昔はトウヒ材という木材が使われていましたが、材料の枯渇により、現在はほとんどの製品に北米産のスプルースが使われています。
採用されている主なピアノ:K-75AE LD-55 K-50CS K-2 C3AE

◆ミュージックワイヤー
ピアノだけに使われる、高純度の炭素鋼から作られた弦です。「ピアノ線」というと工業にも用いられますが、ピアノに使われる弦は特殊で、区別してこう呼びます。

◆ハンマーシャンクストッパー
打弦の直前でハンマーの動きを止める機構のこと。この機構により、弦を鳴らさないようにすることができます。消音ピアノに使われており、ピアノから音を出さずに電子音に変えられてヘッドフォンから発音されます。
採用されている主なピアノ:GC1SN

◆X型支柱
アップライトピアノに使われている支柱の形です。4本支柱、5本支柱などは縦に支柱が入っていますが、X型支柱はその字の通り支柱がX状になっています。通常の支柱と比べて耐久性やバランスが向上し、音を安定させることができます。
採用されている主なピアノ:UX10A UX500 UX5 UX2 YU5 UX1

◆ソフトランディング機構
カワイでいう「スローダウンシステム」「ソフトフォールシステム」と同じです。油圧式でゆっくり閉まる蓋のことをいいます。
採用されている主なピアノ:YU30MhC YU11W W120BW

◆アントニン・レーモンド氏
チェコ出身の建築家で、日本人建築家に大きな影響を与えた建築家です。日本でも多くの建築を手がけており、旧イタリア大使館、アメリカ大使館、や聖心女学院、東京女子大、教会などがあります。ヤマハのグランドピアノのデザインにも関わりました。
採用されている主なピアノ:U3B

◆ミンディ
木材の名前。ピアノの化粧板に使われています。他に化粧板は、ローズウッド、ウォールナット、マホガニーなどがあります。ミンディが使われているピアノは数少なく、明るい木目調です。
採用されている主なピアノ:W104

◆サペリ
ギターやピアノ、フローリングにもに使われる木材です。マホガニーに表情が似ていることから、その代用として使われています。ウォルナットやマホガニーと比べると、サペリをつかっているピアノは少ないです。
採用されている主なピアノ:W108B U100Sa