楽器屋さんをまわって中古のグランドピアノを試弾する日々
中古のグランドピアノは巡り会いの要素が大きいです。すぐに見つかるとは考えていませんでしたが、ここから試弾の日々が始まります。
楽器屋さんによっては輸入ピアノ専門、ヤマハ専門、カワイ専門、メーカー関係なく、と特徴がそれぞれ違いました。あとは、そのピアノが置いてある店舗の広さや音響によっても変わりますね。
そこで弾いて「よし!」と思っても、自宅に持ってきたら全然違った・・ということはよくあるそうで、うちの場合は音を吸収しやすい和室なのでそれも考慮しながらいろいろ弾かせてもらいました。
ここで色々なメーカーのグランドピアノを弾いて感じたことをまとめてみます。音には好みもありますので、それは人によって違うと思いますのでご了承ください。
メーカー別・中古のグランドピアノを弾いた感想
ヤマハ
今までずっとヤマハのピアノを弾いてきたので一番しっくりくる感じだけど、グランドピアノの大きさや年代によってかなり音が違うなぁという印象。弾きこまれたピアノとそうでないピアノでも音に違いが出るのがわかりました。弾きこまれたピアノは全体的に音量が大きい。ハンマーが削れてくるので当たり前といえば当たり前ですが。
また、オーバーホールをしているかしていないか、メンテナンスの度合いによっても変わってくると思います。多く出回っているのはC1、G1、C3、G3。1と3を比べると音の深さ、響きの違いが明らかにわかります。確かに3のほうが低音の響きが変わりますが、個人的にはC1の音も好き。
5もけっこうありましたが、これは大きいので却下ですかね~。5のクラスになると、私の予算ではかなり年代が古いものになってしまいますし^_^;
カワイ
ヤマハの同じグレードのものと比べるとカワイのほうがお値段が安い感じ。「Shigeru Kawai(シゲルカワイ)」は別格のようですが、さすがにうちの予算では買えないです(汗)
カワイは鍵盤が少し重たい感じがしました。音の違いは・・よくわかりません。カワイを置いてあるところがあまりなくて、数台しか弾けませんでした。
ベヒシュタイン
もうこれは金額が違いますね・・買えないのをわかりながらも弾かせてもらいましたが、日本製のグランドピアノとは全然違います。
音の響き、壮大さ。透明度の高さ、表現力の自在さ。日本のものは優等生、という感じ。ベヒシュタインは個体によって個性が強く出ますが、基本からして違う、という印象。自分のピアノの腕が上がったような錯覚にも陥ります(笑)
ベーゼンドルファー
これも予算内では無理でした。日本製とは全然違います。最初に感じたのが鍵盤の重さ。日本製のアップライトに慣れていると、人によってはかなり弾きにくいのではないでしょうか。
音は、低音がおなかに響いて気持ちいいぐらい。いつまでも弾いていたくなるピアノばかりでした。表現力の幅は間違いなく何倍も広がります。これも自分がうまくなった錯覚に陥ります(汗)
番外編・スタインウェイ
これはもうネタのためだけに弾かせてもらいました。1台だけあって非売品でしたが少しだけなら弾いても良いですよということで、遠慮なくお言葉に甘えて^^;
スタインウェイはフレームで音を鳴らすと言われていますが、楽器屋さんで弾いた感じではベヒシュタインのような派手さは感じませんでした。とにかく深いという感じ。繊細な音から迫力のある音まで全てをカバーするという印象。高音部も音もあまりチャカチャカした感じがなく、コンサートホールに置いても繊細な音までちゃんと伝わるだろうなと。私の腕ではもったいなく恐れ多いピアノです。
スタインウェイは、高校の頃通っていた音大の教授の家に2台置いてありました。でもレッスンするのはヤマハのC3でした。つまり合計3台が横並びで置いてあるんですが(どんだけ広い家!)スタインウェイには指1本触らせてくれなかったです。
レッスンしながら私はC3、先生はスタインウェイで一緒に弾くというやり方だったので、ふたは開いていました。
スタインウェイってどんななんだろう??それにとにかく興味があった私がとった行動。先生がレッスンの途中でトイレに行ったすきに「いまだ!!」と隣のスタインウェイの席に移動し、練習しているように弾くこと(笑)
でも、先生がいつ戻ってくるかヒヤヒヤドキドキだったので本当に一瞬しか弾けず、しかも小さい音でこそこそ弾いてる感じだったので本当の良さはまったくわからず終わりました(-_-)
メーカーを絞る
いろいろ弾かせてもらいましたが、予算的、用途を考えてやっぱりヤマハのグランドピアノがいいだろうということで無難なところに落ち着きました。ある程度絞り込んでいかないとキリがないですしね。
ヤマハは中古の流通量も多いので選択肢が広がりますし、入れ替わりの時期も早いです。カワイは安くて良いのですが、ずっとヤマハで慣れ親しんできたのがヤマハなので、カワイはここで選択肢から外れます。扱っているお店が少なかったというのもありました。
CかGか、1か3か
CとGでは違うみたいですが、どっちの音も私は好きでした。1か3か、というのはあまりこだわりがなかったですが3で古いのを買うよりは1の新しいほうがいいのかなという気持ちもありました。あとはいいピアノに巡り会えるかどうかですね。
楽器屋さんでグランドピアノフェアをやったりする時にマメに通ったり、入荷したら連絡をもらったりしていましたがなかなかこれというピアノが見つからず・・もう半年が過ぎようとしていました。中古の一番のデメリットは、いつピアノが入荷するかわからない、気に入ったピアノがあったとしても即決しないと買われる可能性がある、ということ。
でもだんだん欲が出てきちゃうんですよね。耳も慣れてきちゃいますし。これよりもいいのがあったら・・と思うとなかなか即決することができず、気になったグランドピアノはどんどん売れていく始末。この時期はかなり苦しかったです。。
グランドピアノを弾いているので、家でのアップライトでの練習も気合が入らず。まったくテンションが上がらなかったです。表現力、音の響き、まったく違いますからね・・。
できればグランドピアノを次の発表会までにどうしても欲しかったです。次の発表会はグランドピアノで練習できるぞ~!というつもりで探していましたが、発表会まであと半年をきってしまいました。心はあせるばかり。
新品のグランドピアノは?
そこでふと思いついたのが、新品のグランドピアノ。もちろん予算的に考えるとかなり予算オーバーですが、足りない分はローンでもいっか~という気持ちが芽生えはじめていました。
もちろん、中古で良い個体に巡り合えれば一番いいのですが、ピアノ探しに疲れたというのが大きな原因だったかも・・。それで中古を買っても「あっちのほうが良かった」と後悔するのも嫌だなというのもありました。
新品ならまっさらな状態です。音がなじむまでに3年かかると言われていますが、自分で育てる楽しみもありますね。だんだん新品に気持ちが傾き始めました。
まぁ新品が良いのはわかってはいるんですが、踏ん切りがなかなかつかなかったので、楽器屋さんに新品の良さの話を延々としてもらったり(笑)楽器屋さんはそれは新品が売れたほうが良いですから。
そこで聞いた話をあげておきますね。新品を買うかどうか悩んでいる方は参考にしてみてください。
新品の良いところと悪いところ
良いところ
・まっさらな状態なので気持ちが良い
・自分で音を育てていく楽しみがある
・何もしなくても50年もつ
・売却を考えた時に査定が高い
・最新機種は進化しているので音が違う
・黒鍵が象牙
悪いところ
・価格が高い
・納期まで時間がかかるかも?
・買ってしばらくはまめな調律が必要
中古の良いところと悪いところ
良いところ
・新品の価格でワンランク上のものが買える
・納期が早い
悪いところ
・気に入ったピアノに出会えるかどうかは運次第
・タイミングが悪ければ何年も出会えない
・即決しなければ買われてしまう可能性も
・いわくつきのものもある。気にするとキリがない
・調整方法やメンテナンス状態によってはオーバーホールが必要
・50年はもたない。一度オーバーホールする必要
・売却する時に査定が安い
新品は買ってからしばらく調律をまめに入れなければいけないので維持費はかかりますが、オーバーホールしないでずっと使えるというのは大きいです。
オーバーホールをすると、内容にもよりますが70万~100万ぐらいかかります。それに音やタッチが急激に変わるので、オーバーホールしたから良いというものでもありません。調律の代金を全て考えてもそこまではかからないですよね・・。新品で買って思い入れのあるピアノなら別ですが、中古で買った場合は70万もかけてオーバーホールするなら買い替えを考えてしまいます。。
新品のグランドピアノ購入を決断!
ついに決めました。新品のグランドピアノです。
さて、ここからはどの機種にするかを検討していきます。